選定方法を選ぶ
「取り付け条件から探す」「動きごとに探す」「品番から判定」の3種類の選定方法から選定方法を選択します。
ここでは本選定ツールの使い方や、各製品ごとの用語の解説などを掲載します。
「選定ツール さスガくん」は、扉や蓋の寸法や質量などの数値を入力することで、条件に適したヒンジやステーなどの製品を選定し、モーメントや操作力をシミュレーション(グラフ表示)できるツールです。
このツールでは、以下の3つの動きから製品を選ぶことができます:
または、あらかじめ使用する製品の品番が決まっている場合、蓋のスペックから該当製品の使用可否を判断することも可能です。
設計や製品選びの効率化にお役立てください。
選定方法を選ぶ
「取り付け条件から探す」「動きごとに探す」「品番から判定」の3種類の選定方法から選定方法を選択します。
必要項目を入力
扉・蓋のサイズなど必要な情報を入力します。
該当する製品を選択後、シミュレーション結果が表示
入力内容に該当する製品があれば一覧で表示されます。希望の製品を選択して、操作感などをグラフでご確認いただけます。
※一部製品を除く
知りたいキーワードを入力してください。
入力したキーワードが含まれている項目が表示されます。
開閉時の操作力の値が低い方が、操作感は軽くなります。
一般的に、30N(3.1kf)を越えると、「重い」と感じる人が増えてきます(5kf程度までは十分使えます。10kfでも使えないことはありません)。
一般的なトルクヒンジ・トルクステーの扉・蓋の操作力について
ワンウェイトルクヒンジの扉・蓋の操作力について
HG-TQJDの扉・蓋の操作力について
HG-PAシリーズの扉・蓋の操作力について
例えば…
本グラフでは約15°から操作力はマイナスになっており、値も小さいため、良い状態と考えられます。
パワーアシストヒンジを使用した場合と使用しなかった場合の差も大きく、使用する効果が高いです。
0°の操作力で比較すると、約27Nの差があります。
S-AT、S-ATHの扉・蓋の操作力について
スイベルトルクヒンジの操作力について
一般的なトルクヒンジ・トルクステーの蓋のモーメントについて
例えば…
5 N·m±20%の製品であれば、-20%の4 N·mを実線で表記、+20%の6 N·mまでを範囲で表示しています。
蓋・扉のモーメントと最小トルク合計が近い方が、操作感が軽いため、なるべく近づけた方が良いと考えます。
HG-TQJDの蓋・扉のモーメントについて
HG-PA・HG-JH210の蓋・扉のモーメントについて
例えば…
約15°から、蓋のモーメントよりヒンジトルク合計が上回っています。
ヒンジトルク合計が上回っているので、15°以降は、「蓋が自然落下しない」状態です。
※ ただし、ヒンジトルク合計が上回っていても、その差が大きすぎると、「自然に開いてしまう」状態になるため、左記グラフ例の様に、差は小さい方が望ましいです。
0°付近では、蓋のモーメントよりヒンジトルク合計が下回っています。
蓋が自然落下する状態です。本製品はダンパーが効くので、ゆっくり閉まります。
※ 0°の時に、蓋のモーメントよりヒンジトルク合計が大きいと、 「蓋が浮いている」状態になり、使いづらいと思われます。ダンパー内蔵製品ですから、0°付近は、ヒンジトルク合計が小さい状態が望ましいと思います。
※ 理想通りにならない場合は、重心位置をずらすことをご検討ください。 上記の状態は、あくまで弊社が理想としているものです。
条件を全て満たしていなくても使用できることがありますので、実機や試験機などでご検討ください。
ヒンジトルク調整最小値/最大値とは?
S-AT、S-ATHの蓋・扉のモーメントについて
例えば…
約10°から、蓋のモーメントよりS-ATステーの保持トルクが上回っています。
S-ATステーの保持トルクが上回っているので、10°以降は、「蓋が自然落下しない」状態です。
※ さらに、開ける時の蓋の操作力が常にプラス(0N以上)であることが望ましいです。
0°付近では、蓋のモーメントよりS-ATステーの保持トルクが下回っています。
蓋が自然落下する状態です。
※ 0°の時に、蓋のモーメントよりS-ATステーの保持トルクが大きいと、「蓋が浮いている」状態になり、使いづらいと思われます。
※ 本グラフはあくまで弊社が理想としているものです。条件を全て満たしていなくても使用できることがありますので、実機や試験機などでご検討ください。
取付位置 | Xa | Ya | Xb | Yb | 特長 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 30 | -10 | 123 | -12.5 | L字形状の蓋(重心位置がマイナス方向)に適した取付位置です。アシスト力を弱めたいときも有効です。 |
2 | 40 | -10 | 123 | -12.5 | L字形状の蓋(重心位置がマイナス方向)に適した取付位置です。閉じ側(狭角)のアシスト力が1より強いです。 |
3 | 50 | -10 | 122 | -12.5 | 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。5より閉時のアシスト力がさらに弱いです。 |
4 | 30 | -20 | 113 | -12.5 | L字形状の蓋(重心位置がマイナス方向)に適した取付位置です。閉じ側(狭角)のアシスト力が1より強いです。 |
5 | 40 | -20 | 113 | -12.5 | 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。7に比べて閉時に蓋が浮きにくいです。 |
6 | 50 | -20 | 112 | -12.5 | 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。5より閉時のアシスト力がさらに弱いです。 |
7 | 30 | -30 | 103 | -12.5 | 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。閉じ側(狭角)のアシスト力が4より強いです。 |
8 | 40 | -30 | 103 | -12.5 | 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。10に比べて閉時に蓋が浮きにくいです。 |
9 | 46.5 | -25 | 108 | -12.5 | S-AT02W(側板付)、S-ATJDのカタログ掲載取付位置です。 |
10 | 30 | -40 | 93 | -12.5 | L字形状の蓋(重心位置がプラス方向)に適した取付位置です。閉じ側(狭角)のアシスト力が7より強いです。 |
11 | 35 | -38 | 94 | -10.2 | S-AT005S(背板付)、S-AT01S(背板付)、S-AT02S(背板付)、S-ATJSのカタログ掲載取付位置です。 |
12 | 46.75 | -25 | 108 | -10.2 | S-AT005(側板付)、S-AT01(側板付)、S-AT02(側板付)、S-ATJのカタログ掲載取付位置です。 |
13 | 30 | -40 | 96.5 | -32.5 | インセットの蓋(板厚20mm)に取付可能な位置です。 |
14 | 35 | -38 | 94 | -12.5 | S-AT02W(背板付)のカタログ掲載取付位置です。 |
15 | 30 | -40 | 95.5 | -37.5 | インセットの蓋(板厚25mm)に取付可能な位置です。 |
16 | 40 | -45 | 101.5 | -32.5 | インセットの蓋(板厚20mm)に取付可能な位置です。開き角度は70°までです。 |
17 | 30 | -45 | 91.5 | -42.5 | インセットの蓋(板厚30mm)に取付可能な位置です。 |
18 | 35 | -50 | 96.5 | -37.5 | インセットの蓋(板厚25mm)に取付可能な位置です。 開き角度は70°までです。 |
※ 上記以外の取付位置をご希望の場合は、お問い合わせください。
例えば…
狭角の保持トルクを弱め、広角の保持トルクを強めたことで、理想的な扉の動きに近づきました。
取付位置 | Xa | Ya | Xb | Yb | 特長 |
---|---|---|---|---|---|
3 | 50 | -30 | 273 | -100 | 開き角度は80°までです。 |
7 | 39 | -32 | 273 | -45 | 開き角度は80°までです。 |
9 | 51 | -32 | 284.5 | -49 | 開き角度は70°までです。 |
11 | 43 | -32.5 | 273 | 1.5 | カタログ掲載取付位置です。 |
15 | 39 | -40 | 273 | -40 | 開き角度は70°までです。 |
HG-PAのバランス調整の方法(トルクの変化)
六角棒スパナ(呼び5)でバランス調整ねじを回すことで、蓋の重心に合わせた対応ができます。
蓋モーメントMu > ヒンジトルク … 蓋は閉まる方向に力が働きます。
蓋モーメントMu < ヒンジトルク … 蓋は開く方向に力が働きます。
S-ATステーのバランス調整の方法
バランス調整ねじをまわすとインジケーターが動きます。
調整位置Aに近いほど箱型などの重心位置が回転軸心より高い蓋に、調整位置Cに近いほどL字型などの重心位置が回転軸心より低い蓋に対応しやすくなります。
S-TARのトルク調整の方法
トルク調整ねじをまわすとトルクの微調整ができます。
本WEBサイトは以下のブラウザのご利用を推奨しています。
上記推奨環境下であっても、お使いの OS、ブラウザの設定によってはご利用できない、もしくは正しく表示されない可能性があります。また本WEBサイトでは、JavaScript、CSSなどの技術を使用しております。上記が無効となる環境 (ブラウザが非対応、機能が限定されたデバイス等) で閲覧された場合、想定とは違った挙動をする場合があります。
読み込み中