ご利用ガイド

ここでは本選定ツールの使い方や、各製品ごとの用語の解説などを掲載します。

選定ツールさスガくんとは

「選定ツール さスガくん」は、扉や蓋の寸法や質量などの数値を入力することで、条件に適したヒンジやステーなどの製品を選定し、モーメントや操作力をシミュレーション(グラフ表示)できるツールです。

このツールでは、以下の3つの動きから製品を選ぶことができます:

  • フリーストップモーション:蓋や扉、カバー、モニターなどを任意の位置で静止させる機構です。
  • ソフトモーション:扉や蓋、引き出しの開閉速度を抑え、衝撃や振動を和らげる機構です。
  • アシストモーション:バネやガスの力を利用し、重い蓋や扉、カバーなどを軽く持ち上げるアシスト機構です。

または、あらかじめ使用する製品の品番が決まっている場合、蓋のスペックから該当製品の使用可否を判断することも可能です。

設計や製品選びの効率化にお役立てください。

選定ツールの使い方

選定方法を選ぶ

「取り付け条件から探す」「動きごとに探す」「品番から判定」の3種類の選定方法から選定方法を選択します。

必要項目を入力

扉・蓋のサイズなど必要な情報を入力します。

該当する製品を選択後、シミュレーション結果が表示

入力内容に該当する製品があれば一覧で表示されます。希望の製品を選択して、操作感などをグラフでご確認いただけます。
※一部製品を除く

ご利用ガイド

知りたいキーワードを入力してください。
入力したキーワードが含まれている項目が表示されます。

扉・蓋の操作力

開閉時の操作力の値が低い方が、操作感は軽くなります。

一般的に、30N(3.1kf)を越えると、「重い」と感じる人が増えてきます(5kf程度までは十分使えます。10kfでも使えないことはありません)。

一般的なトルクヒンジ・トルクステーの扉・蓋の操作力について

ワンウェイトルクヒンジの扉・蓋の操作力について

  • ワンウェイトルクヒンジ(一方向性トルク)は、持ち上げ方向にトルクがかからないため、単純に蓋・扉を持ち上げるだけの力となります。
  • 通常のトルクヒンジに比べ、軽い力で持ち上げられるのが、グラフからも良くわかります。
  • さらに重い蓋には、トルクヒンジではなく、パワーアシスト製品をご検討ください。

HG-TQJDの扉・蓋の操作力について

  • HG-TQJDは一方向性トルク(ワンウェイトルク)なので、持ち上げ方向にトルクがかかりません。単純に蓋を持ち上げるだけの力となります。
  • 通常のトルクヒンジに比べ、軽い力で持ち上げられるのが、グラフからも良くわかります

HG-PAシリーズの扉・蓋の操作力について

  • パワーアシストヒンジを使用した場合と、使用しなかった場合をグラフで確認いただけます。
  • 操作力がマイナスの場合は、扉は開く方向に力が掛かっています(マイナス値が小さければ、バランスしている状態)。

例えば…

本グラフでは約15°から操作力はマイナスになっており、値も小さいため、良い状態と考えられます。

パワーアシストヒンジを使用した場合と使用しなかった場合の差も大きく、使用する効果が高いです。

0°の操作力で比較すると、約27Nの差があります。

  • アシストヒンジを使用した場合の操作力:約5N
  • アシストヒンジを使用しなかった場合の操作力:約32N

S-AT、S-ATHの扉・蓋の操作力について

  • S-ATステーを使った場合と使わなかった場合の操作力をグラフで確認いただけます。
  • 理論上、蓋の操作力が0に近いほど操作感は軽くなり、開ける時はマイナスになると蓋が自動的に開いてしまいます。
  • 蝶番など他の部分で抵抗がある場合、開いてしまうかどうかは、その力との差によります。

スイベルトルクヒンジの操作力について

  • 横開き(水平方向に回転)の場合、蓋・扉の質量は理論上関係ないため開く角度に関わらず操作力は一定になります。

蓋・扉のモーメント

一般的なトルクヒンジ・トルクステーの蓋のモーメントについて

  • 蓋・扉のモーメントより、最小トルク合計が大きければ、フリーストップします。
  • トルク値は、下限値で表記しています。

例えば…

5 N·m±20%の製品であれば、-20%の4 N·mを実線で表記、+20%の6 N·mまでを範囲で表示しています。

蓋・扉のモーメントと最小トルク合計が近い方が、操作感が軽いため、なるべく近づけた方が良いと考えます。

HG-TQJDの蓋・扉のモーメントについて

  • 「蓋のモーメント」より「ソフトクローズ開始角度=トルク値」が小さく、かつ「自開しはじめる角度」以内なら、ソフトクローズします。
  • 「蓋のモーメント」より、「ソフトクローズ開始角度=トルク値」が大きければ、フリーストップします。
  • 「蓋のモーメント」と、「ソフトクローズ開始角度=トルク値」が近い方が、操作感が軽いため、なるべく近づけた方が良いと考えます。

HG-PA・HG-JH210の蓋・扉のモーメントについて

  • 蓋のモーメント値 > ヒンジトルク合計 の場合:蓋は自然落下します(閉じ方向に力が働きます)。
  • 蓋のモーメント値 < ヒンジトルク合計 の場合:蓋は自然落下しません(開き方向に力が働きます)。

例えば…

約15°から、蓋のモーメントよりヒンジトルク合計が上回っています。

ヒンジトルク合計が上回っているので、15°以降は、「蓋が自然落下しない」状態です。

※ ただし、ヒンジトルク合計が上回っていても、その差が大きすぎると、「自然に開いてしまう」状態になるため、左記グラフ例の様に、差は小さい方が望ましいです。

0°付近では、蓋のモーメントよりヒンジトルク合計が下回っています。

蓋が自然落下する状態です。本製品はダンパーが効くので、ゆっくり閉まります。

※ 0°の時に、蓋のモーメントよりヒンジトルク合計が大きいと、 「蓋が浮いている」状態になり、使いづらいと思われます。ダンパー内蔵製品ですから、0°付近は、ヒンジトルク合計が小さい状態が望ましいと思います。

※ 理想通りにならない場合は、重心位置をずらすことをご検討ください。 上記の状態は、あくまで弊社が理想としているものです。
条件を全て満たしていなくても使用できることがありますので、実機や試験機などでご検討ください。

ヒンジトルク調整最小値/最大値とは?

  • 一部製品は、±5%の調整が可能です。基準値から±5%調整した場合の値をグラフに示しています。
  • 本グラフは、本製品のトルクのバラつき(±10%)を加味しておりません。

S-AT、S-ATHの蓋・扉のモーメントについて

  • 蓋のモーメント > S-ATステーの保持トルク の場合:蓋は自然落下します(閉じ方向に力が働きます)。
  • 蓋のモーメント < S-ATステーの保持トルク の場合:蓋は自然落下しません(開き方向に力が働きます)。

例えば…

約10°から、蓋のモーメントよりS-ATステーの保持トルクが上回っています。

S-ATステーの保持トルクが上回っているので、10°以降は、「蓋が自然落下しない」状態です。

※ さらに、開ける時の蓋の操作力が常にプラス(0N以上)であることが望ましいです。

0°付近では、蓋のモーメントよりS-ATステーの保持トルクが下回っています。

蓋が自然落下する状態です。

※ 0°の時に、蓋のモーメントよりS-ATステーの保持トルクが大きいと、「蓋が浮いている」状態になり、使いづらいと思われます。

※ 本グラフはあくまで弊社が理想としているものです。条件を全て満たしていなくても使用できることがありますので、実機や試験機などでご検討ください。

S-ATステーの取付位置について

取付位置 Xa Ya Xb Yb 特長
1 30 -10 123 -12.5 L字形状の蓋(重心位置がマイナス方向)に適した取付位置です。アシスト力を弱めたいときも有効です。
2 40 -10 123 -12.5 L字形状の蓋(重心位置がマイナス方向)に適した取付位置です。閉じ側(狭角)のアシスト力が1より強いです。
3 50 -10 122 -12.5 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。5より閉時のアシスト力がさらに弱いです。
4 30 -20 113 -12.5 L字形状の蓋(重心位置がマイナス方向)に適した取付位置です。閉じ側(狭角)のアシスト力が1より強いです。
5 40 -20 113 -12.5 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。7に比べて閉時に蓋が浮きにくいです。
6 50 -20 112 -12.5 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。5より閉時のアシスト力がさらに弱いです。
7 30 -30 103 -12.5 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。閉じ側(狭角)のアシスト力が4より強いです。
8 40 -30 103 -12.5 重心位置が回転中心の水平近くにある蓋に適した取付位置です。10に比べて閉時に蓋が浮きにくいです。
9 46.5 -25 108 -12.5 S-AT02W(側板付)、S-ATJDのカタログ掲載取付位置です。
10 30 -40 93 -12.5 L字形状の蓋(重心位置がプラス方向)に適した取付位置です。閉じ側(狭角)のアシスト力が7より強いです。
11 35 -38 94 -10.2 S-AT005S(背板付)、S-AT01S(背板付)、S-AT02S(背板付)、S-ATJSのカタログ掲載取付位置です。
12 46.75 -25 108 -10.2 S-AT005(側板付)、S-AT01(側板付)、S-AT02(側板付)、S-ATJのカタログ掲載取付位置です。
13 30 -40 96.5 -32.5 インセットの蓋(板厚20mm)に取付可能な位置です。
14 35 -38 94 -12.5 S-AT02W(背板付)のカタログ掲載取付位置です。
15 30 -40 95.5 -37.5 インセットの蓋(板厚25mm)に取付可能な位置です。
16 40 -45 101.5 -32.5 インセットの蓋(板厚20mm)に取付可能な位置です。開き角度は70°までです。
17 30 -45 91.5 -42.5 インセットの蓋(板厚30mm)に取付可能な位置です。
18 35 -50 96.5 -37.5 インセットの蓋(板厚25mm)に取付可能な位置です。
開き角度は70°までです。

※ 上記以外の取付位置をご希望の場合は、お問い合わせください。

例えば…

狭角の保持トルクを弱め、広角の保持トルクを強めたことで、理想的な扉の動きに近づきました。

S-ATHステーの取付位置について

取付位置 Xa Ya Xb Yb 特長
3 50 -30 273 -100 開き角度は80°までです。
7 39 -32 273 -45 開き角度は80°までです。
9 51 -32 284.5 -49 開き角度は70°までです。
11 43 -32.5 273 1.5 カタログ掲載取付位置です。
15 39 -40 273 -40 開き角度は70°までです。

バランス調整の方法

HG-PAのバランス調整の方法(トルクの変化)

六角棒スパナ(呼び5)でバランス調整ねじを回すことで、蓋の重心に合わせた対応ができます。
蓋モーメントMu > ヒンジトルク … 蓋は閉まる方向に力が働きます。
蓋モーメントMu < ヒンジトルク … 蓋は開く方向に力が働きます。

S-ATステーのバランス調整の方法

バランス調整ねじをまわすとインジケーターが動きます。

調整位置Aに近いほど箱型などの重心位置が回転軸心より高い蓋に、調整位置Cに近いほどL字型などの重心位置が回転軸心より低い蓋に対応しやすくなります。

S-TARのトルク調整の方法

トルク調整ねじをまわすとトルクの微調整ができます。

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よくあるご質問・FAQ

その他製品についてのよくあるご質問などはこちらからご確認ください。

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