操作力とは?機械設計で必要な基礎知識
操作力とは
操作力とは
操作力とは、扉やふたを動かすために必要な力のことです。
例えば、扉を開けたり閉めたりする際に、どれくらいの力を加えれば動くのかを計算することで、最適な設計や快適な使い心地を実現することができます。
- 扉の重さや動かす位置によって必要な力が変わります。
- 設計時に操作力を計算することで、適切な部品選定やスムーズな操作感が得られます。
操作力の算出方法
回転中心にトルク発生軸があることを前提とし、以下の計算式で算出できます。
回転中心にトルク発生軸がない場合の操作力について

回転中心にトルク発生軸がないトルクステーは、計算式が異なります。トルクステー選定ツールをご利用ください。
スイベルヒンジ操作力の考え方
スイベルヒンジの操作力
スイベル(水平)方向に回転する場合、蓋・扉の質量は理論上関係ないため、以下の計算式で算出できます。
※ 回転中心にトルク発生軸があることが前提です。
例
スイベルトルクヒンジHG-S50-34(トルク値 5.0±20%N·m)、質量=3kg、回転中心から操作点までの水平距離=450mmだった場合、操作力は5.0N·m÷450mm×1000=11.11Nとなります。
さらにトルクのバラつきが±20%あるため、
下限値に振れた場合は5.0N·m×0.8÷450mm×1000=8.89N、
上限値に振れた場合は5.0N·m×1.2÷450mm×1000=13.33Nとなります。
すなわち、8.89N~13.33Nで操作できると考えられます。
実際に計算してみましょう
操作力 = トルク値 ÷ 回転中心から操作点までの水平距離

面倒なモーメント計算も
選定ツールで解決!
操作力もシミュレーションできる!
重心位置までの距離や蓋の質量などを入力するだけで、
使える製品が選定できる「選定ツールさスガくん」をぜひご利用ください。