ダンパーヒンジ・ ダンパーステー
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重心やトルクの考え方・基礎知識
モニターにトルクヒンジを使用する際の考え方・計算
トルクヒンジの 基礎知識
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ダンパーヒンジ・ダンパーステー
重心やトルクの考え方(基礎知識)
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右図上図のように、均一な状態の蓋・扉であれば、重心位置は真ん中です。すなわち、X1=L1÷2 となります。
蓋・扉のモーメントM
=
回転中心から重心位置までの水平距離X1
×
質量m
モーメントは重心位置までの「水平距離」で計算し、その値は開き角度により変わるため、最大モーメントを求める式は下記になります。
蓋・扉の最大モーメント
回転中心から重心位置までの水平距離の一番大きい値
質量
ヒンジ(ステー)のトルク※
≧
ヒンジ(ステー)を複数使う場合はトルク値に使用個数をかけた値になります。
フリーストップ製品の選定はこちら
ヒンジ(ステー)の最大トルク※
ヒンジ(ステー)の最小トルク※
ソフトモーション製品の選定はこちら
蓋形状がL 字型などになっている場合、単純形状に分割して部分ごとに重心位置を計算し、その合計で全体の重心を求めます。木板に鏡を付ける場合なども同様の考え方です。
長さ L1*
厚さ t1*
回転中心よりマイナス側にある場合はマイナスで入力
計算を分かりやすくするため、表記と入力単位を「mm」から「cm」にしています
質量 m1
重心G1のX方向距離
cm
重心G1のY方向距離
重心G1の距離
重心G1とのなす角度
°
A部のモーメント
X方向
kgf・cm
Y方向
長さ L2*
厚さ t2*
質量 m2
重心G2のX方向距離
重心G2のY方向距離
重心G2の距離
重心G2とのなす角度
B部のモーメント
総質量
kg
X方向重心位置
mm
Y方向重心位置
合計重心までの距離
合計重心とのなす角度
小数点第3位以下は四捨五入しています。
蓋・扉が既に取り付いていて重心位置が計算できない場合の必要トルクの求め方として、ばねばかりを使う方法があります。下図のように、ばねばかりで持ち上げて「最大値」「回転中心から測定場所までの距離」を測ります。L1 × F1 = 蓋・扉の最大モーメント L1 × F1の最大値 = 蓋・扉の最大モーメント
距離(L1)=100cm、力(F1)=2.5kg だった場合、モーメントを求める式にあてはめると、蓋・扉のモーメントは100cm×2.5kg=250kgf・cm となります。例えばこの蓋・扉をフリーストップさせるためには、ヒンジ(ステー)のトルク値は250kgf・cm(=24.5N・m)以上が必要です。ヒンジ(ステー)のトルク値≧250kgf・cm(=24.5 N・m) となるわけです。
蓋に、色々な物(機器)が付くと、重心位置計算が困難な場合があります。その場合は、ある程度の目安重量や重心位置を仮計算しておいて、ヒンジ(ステー)の仮選定をしておきます。実際に組み立てた後に、上記方法を用いて確認すれば、正確な必要トルク値が判明するので、正式にヒンジ(ステー)を選定することが出来ます
扉のモーメント = L1 × F1
スイベル(水平)方向に回転する場合、蓋・扉の質量は理論上関係ないため、以下の計算式で算出できます。
操作力
トルク値※
÷
回転中心から操作点までの水平距離
回転中心にトルク発生軸があることが前提です。
スイベルヒンジの操作力計算ツールはこちら!
(トルク値※ + 扉モーメント)
操作点までの距離
(トルク値※ - 扉モーメント)